正答4
解説
正解は4です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者に肺炎が加わったときの酸素療法を問う問題です。
COPDでは慢性的に二酸化炭素がたまり、呼吸中枢が低酸素の刺激で呼吸を保っていることがあります。
高濃度の酸素を投与すると呼吸が抑制され、CO2ナルコーシスを起こすおそれがあります。
【選択肢別解説】
1:× COPDでは低流量から酸素投与を始めます。
高流量は酸素中毒を避ける方法ではなく、むしろ高濃度・長時間の投与が酸素中毒の原因になります。
2:× 鼻カニューレの投与量の上限は、一般に6L/分程度までです。
それ以上では濃度がほとんど上がらず、鼻粘膜の乾燥や痛みが強くなります。
3:× 酸素濃度を高くすると、低酸素による呼吸刺激が失われ、CO2ナルコーシスを招きます。
予防には低濃度で慎重に投与します。
4:○ 経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)を指標に投与量を調整します。
COPDではSpO2 88〜92%程度を目標とすることが多く、動脈血ガス分析も併用します。
【ポイント】
CO2ナルコーシスでは、頭痛、傾眠、意識障害、発汗、手のふるえなどがみられます。
酸素投与中は、SpO2だけでなく意識レベルと呼吸数もあわせて観察します。