正答1
解説
正解は1です。
健常者の頸静脈は、45度程度の半座位ではほとんど見えません。
半座位でも頸静脈が怒張しているのは、右心系に血液がうっ滞し、中心静脈圧が上がっていることを示します。
【選択肢別解説】
1:○ 右心不全では、右心室が血液を送り出せず、全身の静脈に血液がうっ滞して中心静脈圧が上昇します。
そのため半座位でも頸静脈の怒張がみられます。
2:× 広範囲熱傷では、血管外への体液の漏出で循環血液量が減少します。
静脈圧は低下し、頸静脈は虚脱します。
3:× 大動脈瘤破裂では大量出血で循環血液量が減少します。
静脈圧は低下するため、頸静脈は怒張しません。
4:× アナフィラキシーショックでは、血管が拡張し血管透過性が高まって、相対的に循環血液量が減少します。
頸静脈は怒張しません。
【ポイント】
右心不全の徴候は、頸静脈怒張、下肢の浮腫、肝腫大、体重増加など、体循環のうっ血によるものです。
左心不全では、肺うっ血による呼吸困難や起座呼吸が中心になります。