臨死期にある患者の家族から「のどがゴロゴロと鳴っていて苦しんでいます。
この苦痛をとってあげたい」と相談された。
看護師が、呼吸音を聴取すると咽頭に雑音を認めた。
患者の苦痛を緩和するための対応で適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
臨死期の患者にみられる、のどがゴロゴロと鳴る呼吸(死前喘鳴)への対応を問う問題です。
死前喘鳴は、意識が低下して唾液や気道分泌物を飲み込めなくなり、咽頭にたまった分泌物が呼吸のたびに振動して起こります。
【選択肢別解説】
1:○ 顔を横に向けたり側臥位にしたりすると、咽頭にたまった分泌物が口の方へ流れ出やすくなります。
患者に負担をかけずに雑音を和らげられる方法であり、家族の苦痛の軽減にもつながります。
2:× 気管支拡張薬は、気管支が狭くなる喘息などに用いる薬です。
死前喘鳴の原因は咽頭の分泌物であり、効果はありません。
3:× ガーゼで拭けるのは口腔内の手前の部分だけです。
雑音の原因である咽頭の分泌物までは取り除けません。
4:× 吸引は患者に強い苦痛を与え、刺激でかえって分泌物を増やすことがあります。
雑音が消えるまで繰り返す吸引は、臨死期の苦痛緩和の目的に合いません。
【ポイント】
死前喘鳴は、患者本人は意識が低下しており苦痛を感じていないことが多いとされます。
家族にはその点を説明し、不安を和らげる関わりも大切です。
分泌を抑える抗コリン薬が使われることもあります。