Aさん(20歳、女性)は境界性人格〈パーソナリティ〉障害の診断を受け、精神科外来に通院中である。
ある日、人間関係のトラブルから処方されていた睡眠薬を過量服薬して自殺企図をしたところを家族に発見され、救命救急センターに搬送された。
A さんは救急外来で治療を受け会話ができるまでに回復した。
A さんへの看護師の最初の対応で適切なのはどれか。
過量服薬した場面の振り返りを促す。 現在の希死念慮の有無について確認する。 大量の睡眠薬を飲まずに残していた理由を追及する。 A さんと看護師の間で二度と過量服薬しないと約束する。 購入状況を確認しています… 正答 2
解説 正解は2です。
過量服薬による自殺企図で搬送され、会話ができるまでに回復した患者への最初の対応を問う問題です。
自殺企図の直後は再企図の危険が高いため、まず現在の自殺の危険性を評価することが優先されます。
【選択肢別解説】
1:× 過量服薬した場面の振り返りは、心理的に安定した後に治療的に行うものです。
回復直後に促すと苦痛を強め、混乱や再企図につながるおそれがあります。
2:○ 自殺企図の直後は、再び自殺を図る危険が高い時期です。
今も死にたい気持ちがあるかを率直に尋ねることで、危険性を評価し安全対策を決められます。
希死念慮を尋ねても自殺を誘発しないことがわかっています。
3:× 薬をためていた理由を追及すると、責められたと感じさせます。
信頼関係が損なわれ、本音を話せなくなるため不適切です。
4:× 「二度としない」という約束(自殺しない契約)には、再企図を防ぐ効果は確認されていません。
約束させることで本人が気持ちを隠し、かえって危険の発見が遅れることがあります。
【ポイント】
自殺のリスクアセスメントでは、希死念慮の有無と程度、具体的な計画、手段の入手可能性を確認します。
境界性パーソナリティ障害では衝動的な自傷・自殺企図を繰り返しやすいことも押さえます。