正答4
解説
正解は4です。
身体的拘束を受けている患者は、手足や体幹の動きが制限され、長時間同じ姿勢のままになります。
下肢の筋肉が動かないと静脈の血流が滞り、深部静脈血栓ができやすくなります。
この血栓が肺に流れて詰まるのが肺血栓塞栓症です。
【選択肢別解説】
1:× 糖尿病は、インスリンの作用不足によって慢性的に高血糖となる病気です。
身体的拘束によって短期間に発症する合併症ではありません。
2:× 足白癬は、白癬菌が足の皮膚に感染して起こる病気です。
身体的拘束に特有の合併症ではありません。
3:× 悪性症候群は、抗精神病薬の使用や急な中止などで起こる重い副作用です。
高熱や筋強剛、意識障害がみられますが、身体的拘束そのものによる合併症ではありません。
4:○ 身体的拘束では下肢の運動が制限され、脱水も重なると深部静脈血栓症から肺血栓塞栓症を起こしやすくなります。
突然の呼吸困難や胸痛で発症し、命に関わることがあります。
【ポイント】
身体的拘束中は、弾性ストッキングの着用や下肢の運動、水分補給などで血栓を予防します。
ほかにも褥瘡や関節拘縮、筋力低下、誤嚥性肺炎などの合併症が起こりうるため、拘束は最小限にとどめます。