A 市では傷病分類別の標準化死亡比〈SMR〉による市の健康課題の把握と、課題への対策を検討するために実態調査を計画した。
標準化死亡比〈SMR〉分析から脳血管疾患が重要課題であることが分かり、年齢、性別、栄養・食生活、身体活動・運動、飲酒、服薬、病歴について郵送法による無記名式の市民アンケート調査を行うことにした。
この調査について正しいのはどれか。
病歴は要配慮個人情報ではない。 相談や苦情の問合せ先は記載しない。 参加を拒否できる機会を設定しなくてはならない。 調査対象者以外の地域住民には研究内容の説明を行わない。 解答・解説を見る 正答 3
解説 正解は3です。
A市は、病歴などを含む無記名の郵送アンケート調査を行います。
人を対象とする調査は、「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」などに沿って、対象者の権利を守りながら行う必要があります。
【選択肢別解説】
1:× 病歴は要配慮個人情報に当たります。
個人情報保護法では、病歴や障害、犯罪歴など、不当な差別や偏見につながるおそれのある情報を要配慮個人情報とし、特に慎重な取り扱いを求めています。
2:× 相談や苦情の問合せ先は記載する必要があります。
調査の説明には、対象者が疑問や不安を相談できる窓口を必ず示します。
3:○ 参加を拒否できる機会を設定しなくてはなりません。
調査への協力は対象者の自由な意思に基づくものであり、無記名の調査であっても、回答しないことを選べるようにする必要があります。
回答しなくても不利益を受けないことを説明文書に明記します。
4:× 調査対象者以外の地域住民に研究内容を説明しないのは誤りです。
研究の透明性を確保するため、研究の概要は広く公開することが求められます。
【ポイント】
住民を対象とした調査では、任意の参加、拒否の機会の保障、問合せ先の明示、個人情報の適切な管理が基本です。