野菜摂取量と糖尿病の有無の関係を検討するために、 1 日の野菜摂取量、糖尿病の有無、属性情報を収集した。
野菜摂取量と年齢に関連のあることが分かっているとき、適切な解析方法はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
野菜摂取量(要因)と糖尿病(結果)の関係を調べるときに、年齢が野菜摂取量と関連し、さらに年齢自体も糖尿病の発症に関わります。
このように要因と結果の両方に関係する因子を交絡因子といい、年齢の影響を取り除いて解析する必要があります。
【選択肢別解説】
1:× 野菜摂取量で層化しても、交絡因子の影響は取り除けません。
層化するなら、交絡因子である年齢で行う必要があります。
2:× 糖尿病の有無で標準化するのは誤りです。
標準化は、年齢構成など交絡因子の分布の違いをそろえる方法であり、結果である糖尿病の有無で行うものではありません。
3:○ 年齢で調整する多変量解析が適切です。
ロジスティック回帰分析などで年齢を変数に加えると、年齢の影響を除いたうえで野菜摂取量と糖尿病の関連を評価できます。
4:× 年齢と野菜摂取量でマッチングするのは誤りです。
調べたい要因である野菜摂取量をそろえてしまうと、野菜摂取量の違いによる影響を比べられなくなります。
5:× 糖尿病を有する人に限定すると、糖尿病のない人との比較ができません。
限定は交絡因子(例:特定の年齢層)について行う方法であり、結果について行うと関連を評価できません。
【ポイント】
交絡の制御には、研究デザインの段階で行う無作為化・限定・マッチングと、解析の段階で行う層化・標準化・多変量解析があります。
いずれも交絡因子について行うのが原則です。