A 市では傷病分類別の標準化死亡比〈SMR〉による市の健康課題の把握と、課題への対策を検討するために実態調査を計画した。
ある疾患についての県と A 市の年齢階級別死亡数を表に示す。
年齢階級 県 年齢階級別人口 県 死亡数 A 市 年齢階級別人口 A 市 死亡数
40 歳未満 40 万 200 6,000 2
40〜64 歳 40 万 400 6,000 6
65 歳以上 20 万 400 8,000 24
合計 100 万 1,000 20,000 32
県を基準集団とした A 市の標準化死亡比〈SMR〉を求めよ。
ただし、基準を 100 とし、小数点以下の数値が得られた場合には小数点以下第 1 位を四捨五入すること。
正答128
解説
正解は128です。
標準化死亡比(SMR)は、年齢構成の違いを調整して、ある集団の死亡の多さを基準集団と比べる指標です。
基準集団(県)の年齢階級別死亡率をA市の年齢階級別人口に当てはめて「期待死亡数」を求め、実際の死亡数(観察死亡数)と比べます。
【計算】
SMRは、観察死亡数÷期待死亡数×100で求めます。
県の40歳未満の死亡率は、200÷400,000で0.0005です。
県の40〜64歳の死亡率は、400÷400,000で0.001です。
県の65歳以上の死亡率は、400÷200,000で0.002です。
A市の40歳未満の期待死亡数は、6,000×0.0005で3人です。
A市の40〜64歳の期待死亡数は、6,000×0.001で6人です。
A市の65歳以上の期待死亡数は、8,000×0.002で16人です。
A市の期待死亡数の合計は、3+6+16で25人です。
A市の観察死亡数は32人です。
SMRは、32÷25×100で128です。
小数点以下は生じないため、答えは128です。
【ポイント】
SMRが100より大きければ、年齢構成を調整しても基準集団より死亡が多いことを意味します。
A市は65歳以上の人口割合が高いため、粗死亡率で比べると年齢構成の影響を受けてしまいます。
SMRは、観察集団の人口規模が小さい市町村の比較に用いられる間接法の指標です。