正答3
解説
正解は3です。
出生に関する指標の定義と、日本の出生の動向を問う問題です。
合計特殊出生率は、15〜49歳の女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が一生の間に産む子どもの数の平均に相当します。
総再生産率は、これを女児だけについて合計したものです。
【選択肢別解説】
1:× 人口が長期的に維持される合計特殊出生率の水準(人口置換水準)は、2.60ではなく、日本では2.07前後です。
これを下回る状態が続くと、やがて人口減少が始まります。
2:× 合計特殊出生率は、年齢別出生率を合計して求めるため、人口の年齢構成の影響を受けにくい指標です。
年齢構成の影響を受けやすいのは粗出生率(人口千対の出生率)です。
3:○ 総再生産率は、母の年齢別出生率を女児だけについて合計したものです。
1人の女性が一生の間に産む女児の数を表します。
4:× 日本で合計特殊出生率が初めて2.0を下回ったのは2000年ではありません。
1966年の丙午(ひのえうま)の年に1.58まで下がり、1975年以降は2.0を下回る状態が続いています。
5:× 2022年に母の年齢階級別出生率が最も高いのは、25〜29歳ではなく30〜34歳です。
晩婚化・晩産化により、2000年代半ばから30〜34歳が最も高くなっています。
【ポイント】
総再生産率は女児だけを数えた指標、純再生産率はさらに母親世代の死亡を考慮した指標です。
純再生産率が1を下回ると、将来人口が減少していくことを意味します。