A さん(70 歳、男性)は 1 人で暮らしており、日常生活動作〈ADL〉は自立している。
高血圧症で内服治療をしている。
受診時に A さんから「最近、昼間に眠くなって、夜よく眠れない。どうしたらよいか」と看護師に相談があった。
A さんの 1 日の過ごし方を図に示す。
A さんへの看護師の説明で適切なのはどれか。
午前中に散歩を取り入れる。 昼食後に入浴する。 午睡の時間を延ばす。 夕食後は水分を摂らない。 解答・解説を見る 正答 1
解説 正解は1です。
A さんは70歳の一人暮らしで、ADL(日常生活動作)は自立しており、昼間の眠気と夜の不眠を訴えています。
図を読み取ると、就寝は19時ごろ、起床は4時ごろで、夜間はトイレのために3回目が覚めています。
日中は朝食・昼食・夕食と30分の午睡以外のほとんどをテレビを観て過ごし、体を動かすのは週1回の掃除だけです。
日中の活動量が少なく、床に就く時間が早くて長いことが、睡眠の質の低下につながっていると考えられます。
【選択肢別解説】
1:○ 午前中に散歩をすると、朝の光を浴びて体内時計が整い、夜に眠りやすくなります。
日中の活動量が増えることで、夜の眠りが深くなることも期待できます。
2:× 入浴は、就寝の1〜2時間前にぬるめの湯につかると寝つきがよくなります。
昼食後に入浴しても夜の睡眠の改善にはつながらず、昼間の眠気を強めるおそれもあります。
3:× 午睡が長くなると、夜の眠りがさらに浅くなります。
高齢者の午睡は、午後の早い時間に30分以内とするのが望ましいとされています。
4:× 夕食後に水分を全くとらないと、脱水の危険があります。
高血圧で治療中の高齢者では、脱水が血栓症の誘因にもなります。
夜間のトイレが気になる場合は、就寝前の水分を控えめにする程度にとどめます。
【ポイント】
高齢者の睡眠は浅く短くなり、中途覚醒が増えるのが特徴です。
日中の活動と光を浴びること、規則的な生活リズム、長すぎる臥床を避けることが、睡眠の改善の基本です。