正答3
解説
正解は3です。
肺切除術では、全身麻酔、創部の痛み、肺の容量の減少により、術後に痰を出しにくくなり、無気肺や肺炎を起こしやすくなります。
高齢者は呼吸機能や咳の力が低下しているため、術後呼吸器合併症の危険がさらに高くなります。
【選択肢別解説】
1:× 床上排泄の練習も術前に行うことがありますが、肺切除術後の最も重大な合併症である呼吸器合併症の予防より優先度は低くなります。
2:× 手術部看護師の術前訪問は不安の軽減に役立ちますが、合併症の予防に直結する説明ではありません。
3:○ 術前から深呼吸や効果的な排痰の方法を練習しておくと、術後に痛みがあっても実践しやすくなります。
無気肺や肺炎の予防に直結するため、優先度が高い説明です。
4:× 術後の四肢の自動運動は深部静脈血栓症の予防に有効ですが、肺切除術を受ける高齢者では呼吸器合併症の予防がより優先されます。
【ポイント】
術前の呼吸訓練には、腹式呼吸、インセンティブスパイロメトリー、ハフィングなどの排痰法があります。
喫煙者には、術前の禁煙も呼吸器合併症の予防として指導します。