正答4
解説
正解は4です。
大腸内視鏡検査では、腸の蠕動を抑えて観察しやすくするため、抗コリン薬(ブチルスコポラミン臭化物)を注射することがあります。
抗コリン薬は、前立腺肥大症、緑内障、重い心疾患などのある人には禁忌です。
81歳の男性では前立腺肥大症の頻度が高いため、使用前の確認が最も優先されます。
【選択肢別解説】
1:× 義歯の確認は、口から挿入する上部消化管内視鏡検査で必要な項目です。
肛門から挿入する大腸内視鏡検査では優先度は低くなります。
2:× 白内障は、抗コリン薬の禁忌ではありません。
抗コリン薬で問題になるのは閉塞隅角緑内障です。
3:× 検査中は左側臥位などをとるため、とれない姿勢の確認も必要ですが、生命や重大な合併症に関わる禁忌の確認より優先度は低くなります。
4:○ 前立腺肥大症のある人に抗コリン薬を使うと、膀胱の収縮が弱まり尿閉を起こすおそれがあります。
前処置の薬剤を安全に選ぶため、最も優先して確認します。
【ポイント】
抗コリン薬の主な禁忌は、閉塞隅角緑内障、前立腺肥大症による排尿障害、重い心疾患、麻痺性イレウスです。
禁忌がある場合は、グルカゴンなど別の鎮痙薬を検討します。