正答4
解説
正解は4です。
CO2ナルコーシスとは、体内に二酸化炭素がたまり、意識障害や呼吸抑制を起こす状態です。
慢性的に二酸化炭素が高い患者では、呼吸中枢が二酸化炭素に反応しにくくなり、低酸素の刺激で呼吸を保っています。
そこに高濃度の酸素を投与すると、呼吸の刺激が失われて換気が低下します。
【選択肢別解説】
1:× 無気肺は、肺の一部がつぶれて空気が入らなくなる状態です。
急性の低酸素が中心で、慢性的な二酸化炭素の蓄積は通常ありません。
2:× 肺塞栓症では低酸素血症になりますが、過換気のため二酸化炭素はむしろ低下しやすくなります。
高濃度酸素でCO2ナルコーシスを起こす危険は低い病態です。
3:× 間質性肺炎は肺が硬くなり酸素を取り込みにくくなる病気で、低酸素血症が中心です。
二酸化炭素は多くの場合たまらず、CO2ナルコーシスの代表疾患ではありません。
4:○ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、息を吐き出しにくく、慢性的に二酸化炭素がたまりやすくなります。
高濃度酸素の投与で低酸素の刺激がなくなると換気が減り、CO2ナルコーシスを起こしやすくなります。
【ポイント】
COPDの患者に酸素を投与するときは、低流量から始め、意識状態や呼吸状態を観察します。
頭痛、傾眠、手のふるえ、発汗などは二酸化炭素の蓄積を疑うサインです。