正答1
解説
正解は1です。
Broca(ブローカ)失語のある患者とのコミュニケーション方法を問う問題です。
ブローカ失語は、前頭葉のブローカ野の障害で起こる運動性失語です。
言葉の理解は比較的保たれますが、話すことが難しく、ぎこちない途切れがちな話し方になります。
【選択肢別解説】
1:○ 適切です。
閉じた質問(はい・いいえで答えられる質問)なら、話すことが難しくても、うなずきや短い返事で意思を伝えられます。
理解力が比較的保たれているブローカ失語に適した方法です。
2:× 失語症は聴力の障害ではないため、大きな声で話す必要はありません。
大声は患者を緊張させ、かえって伝わりにくくなります。
普通の声でゆっくりはっきり話します。
3:× ブローカ失語では理解力は比較的保たれているため、単語だけで話しかける必要はありません。
短くわかりやすい文で話しかけます。
4:× 失語症では、話す能力だけでなく、読む・書く能力も障害されます。
五十音の文字盤で文字を選んで言葉を組み立てることは難しく、有効ではありません。
【ポイント】
ブローカ失語(運動性失語)は「理解できるが話せない」、Wernicke(ウェルニッケ)失語(感覚性失語)は「話せるが理解できない」と対比して覚えます。
失語症の人には、文字盤よりも絵カードや身振り、実物を示す方法が役立ちます。