ムーア, F. D. が提唱した外科的侵襲を受けた患者の生体反応で正しいのはどれか。
Moore, F. D.
正答2
解説
正解は2です。
ムーアは、手術侵襲後の生体反応を4つの相に分けました。
第1相の傷害期、第2相の転換期、第3相の筋力回復期、第4相の脂肪蓄積期です。
転換期にはサードスペース(非機能的細胞外液)に移動していた水分が血管内に戻り、循環血液量が増加します。
【選択肢別解説】
1:× 傷害期には抗利尿ホルモンやアルドステロンの分泌が増え、尿量は減少します。
2:○ 転換期にはサードスペースの水分が血管内に戻るため、循環血液量が増加します。
それに伴い尿量も増加します(利尿期)。
3:× 筋力回復期には蛋白質の合成が進み、筋力が回復します。
蛋白の分解が進むのは傷害期です。
4:× 脂肪蓄積期には脂肪が蓄積して体重が増え、活動性は高まります。
活動性は低下しません。
【ポイント】
転換期は循環血液量が増えるため、心機能が低い患者では心不全や肺水腫に注意します。
傷害期の異化亢進と、回復期の同化を対比して覚えましょう。