正答2
解説
正解は2です。
アルコール依存症の離脱症状を問う問題です。
長期の大量飲酒の後に急に断酒すると、中枢神経の過剰な興奮による離脱症状が現れます。
【選択肢別解説】
1:× 病的酩酊は、飲酒中に急激な意識障害や興奮が生じ、その間の記憶がない状態です。
断酒した後ではなく、飲酒によって起こります。
2:○ 振戦せん妄は、断酒後2〜3日ごろに起こる重い離脱症状です。
意識障害に加えて、手指の振戦、小動物が見えるなどの幻視、発汗、頻脈などの自律神経症状がみられます。
3:× アルコール性認知症は、長期の大量飲酒によって脳が障害されて起こる認知機能の低下です。
断酒による離脱症状ではありません。
4:× Korsakoff症候群は、ビタミンB1(チアミン)欠乏によって起こる慢性的な健忘症候群です。
記銘力障害、見当識障害、作話が特徴で、断酒直後の離脱症状ではありません。
【ポイント】
早期離脱症状は断酒後数時間から2日以内に起こる手のふるえ、発汗、不眠、けいれんなどで、後期離脱症状が振戦せん妄です。
ビタミンB1欠乏ではウェルニッケ脳症を起こし、Korsakoff症候群に移行することがあります。