上肢のフィジカルアセスメントの立位での実施場面の写真(別冊No. 1)を別に示す。
手のひらを上にして、肩の高さで水平に前方に両腕を伸ばしてもらった。
その後、閉眼してもらうと、左腕が回内しながら下がっていった。
アセスメントの結果で正しいのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
写真は、上肢のバレー徴候(上肢挙上試験)の検査場面です。
開眼時は両腕が手のひらを上にして水平に保たれています。
閉眼すると、左腕だけが回内しながら下がっていく様子が写っています。
【選択肢別解説】
1:× 位置覚の異常では、閉眼で腕が上下左右に動揺したり、指がばらばらに動いたりします。
回内しながら下がる所見とは異なります。
2:○ 軽い運動麻痺があると、閉眼で腕を保てずに回内しながら下降します。
左腕のこの所見は錐体路の障害による左上肢の不全麻痺を示します。
3:× 小脳機能の異常は、指鼻試験や回内回外試験での拙劣さや企図振戦で評価します。
腕の回内と下垂は小脳障害の典型的な所見ではありません。
4:× 関節可動域の障害では、開眼時から腕が上がらないなどの制限がみられます。
開眼時に保てていた姿勢が閉眼で崩れる今回の所見とは合いません。
【ポイント】
バレー徴候陽性は、軽い錐体路障害を見つける感度の高い所見です。
錐体路は延髄で交叉するため、左上肢の麻痺では主に右大脳半球の病変を考えます。