正答3
解説
正解は3です。
生ガキの摂取後に嘔吐が続く感染性腸炎では、ノロウイルスによる感染が強く疑われます。
ノロウイルスは、吐物や便に含まれるウイルスが手や環境を介して口から入り、感染を広げます。
【選択肢別解説】
1:× 腹痛が強くなったときに冷罨法を行うのは適切ではありません。
腹部を冷やすと腸の動きが刺激され、腹痛や下痢が強まるおそれがあります。
腸炎による腹痛では、腹部を保温して痛みを和らげます。
2:× 冷たい飲料をすすめるのは適切ではありません。
冷たい飲料は腸を刺激して下痢を悪化させます。
脱水予防の水分補給は、常温程度の経口補水液などを少量ずつ行います。
3:○ 使用するトイレを限定することは適切です。
ノロウイルスは便や吐物に大量に含まれ、ドアノブや便座などを介して他の人に感染します。
トイレを限定することで、汚染の範囲を限り、消毒を確実に行えます。
4:× 患者にマスクを着用してもらうことは、主な感染対策ではありません。
ノロウイルスは主に接触感染と経口感染で広がるためです。
吐物を処理する看護師は、マスク・手袋・ガウンを着用します。
【ポイント】
ノロウイルスはアルコールが効きにくいため、環境の消毒には次亜塩素酸ナトリウムを用います。
手指衛生は、石けんと流水による手洗いが基本です。
脱水の予防のため、尿量や口渇などを観察します。