正答4
解説
正解は4です。
縫合不全は、手術でつないだ消化管などの縫合部がうまく癒合せず、内容物が漏れ出す合併症です。
創傷治癒を妨げる因子がリスク要因になります。
【選択肢別解説】
1:× 喫煙は、主に術後の肺合併症(無気肺・肺炎)のリスク要因として重視されます。
末梢の血流を悪くして創傷治癒を遅らせる面もありますが、本問では公式正答として糖尿病が選ばれています。
2:× 高たんぱく血症ではなく、低たんぱく血症(低栄養)が縫合不全のリスク要因です。
たんぱく質が不足すると、組織の修復に必要なコラーゲンの合成が不十分になります。
3:× 抗菌薬の長期投与は、縫合不全の代表的なリスク要因ではありません。
長期投与で注意するのは、耐性菌の出現や菌交代現象です。
4:○ 糖尿病は縫合不全のリスク要因です。
高血糖では白血球の働きが低下して感染を起こしやすくなります。
さらに、細い血管の障害によって組織への血流や酸素の供給が減るため、創傷の治癒が遅れます。
【ポイント】
縫合不全のリスク要因には、糖尿病、低栄養(低アルブミン血症)、高齢、ステロイドの使用、貧血、肥満などがあります。
糖尿病の患者では、手術前後の血糖コントロールが重要です。