正答1
解説
正解は1です。
心不全は、障害された側によって症状が異なります。
左心不全では肺に、右心不全では全身の静脈系に、血液がうっ滞します。
【選択肢別解説】
1:○ 頸静脈怒張は右心不全の症状です。
右心室が血液を十分に送り出せず、全身から右心房へ戻る静脈血がうっ滞するため、頸静脈が張って見えます。
2:× 呼吸困難は、主に左心不全の症状です。
左心系から送り出せない血液が肺にうっ滞(肺うっ血)するため、息苦しくなります。
3:× 喘鳴も、主に左心不全の症状です。
肺うっ血により気道の粘膜がむくみ、喘息のような呼吸音が聞こえることがあります(心臓喘息)。
4:× 貧血は右心不全の症状ではありません。
貧血は心臓の負担を増やして心不全を悪化させる要因にはなりますが、右心不全によって起こる症状ではありません。
【ポイント】
右心不全の症状には、頸静脈怒張のほか、下腿の浮腫、肝腫大、腹水、体重増加があります。
左心不全の症状には、呼吸困難、起座呼吸、湿性ラ音、ピンク色の泡沫状の痰があります。
「左は肺、右は全身」と覚えましょう。