喉頭がん全摘出術を受ける患者の看護について、正しい組合せはどれか。
a 手術前に喫煙や飲酒についての情報を収集する。
b 手術後は1週間の床上安静とする。
c 含嗽・口腔ケアは行わないと説明する。
d 喉頭全摘出後は代用音声の練習を支援する。
正答2
解説
正解は2です。
喉頭全摘出術では喉頭がすべて取り除かれ、気管の断端を首の前に出して永久気管孔をつくります。
声帯を失うため、術前からの情報収集と、術後のコミュニケーション手段の確保が重要です。
【記述別解説】
a:○ 喫煙と飲酒は喉頭がんの重要な危険因子です。
術前に情報を集めることで、禁煙指導や術後のアルコール離脱症状への備えに役立ちます。
b:× 術後に1週間も床上安静を続けると、肺炎や深部静脈血栓症などの合併症が起こりやすくなります。
状態が安定すれば早期離床を促します。
c:× 術後は経口摂取ができない期間があり、口腔内が汚れて細菌が増えやすくなります。
創部の感染や肺炎を防ぐため、含嗽や口腔ケアは行います。
d:○ 喉頭全摘出後は声帯による発声ができません。
食道発声、電気式人工喉頭、シャント発声などの代用音声の練習を支援します。
【選択肢別解説】
1:× aは正しいですが、cは誤りです。
2:○ aとdがともに正しく、正しい組合せです。
3:× bとcはどちらも誤りです。
4:× dは正しいですが、bは誤りです。
【ポイント】
喉頭全摘出後は、永久気管孔の管理、代用音声によるコミュニケーション、入浴時に気管孔へ水が入らない工夫が看護の柱です。
術前から筆談や文字盤などの伝達手段を一緒に準備しておきます。