A さん(28歳、女性)。
1週間前に風邪を引いて、一旦解熱したが、その後、尿量減少と浮腫に気づいて受診し、急性糸球体腎炎と診断された。
A さんの浮腫を軽減するために、制限が必要なのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
急性糸球体腎炎は、溶血性レンサ球菌による咽頭炎などの1〜2週間後に発症することが多い疾患です。
糸球体の炎症でろ過される量が減り、乏尿・浮腫・高血圧・血尿が現れます。
浮腫は体内に水分と塩分(ナトリウム)がたまって生じるため、制限すべきものが問われています。
【選択肢別解説】
1:× エネルギーは制限しません。
不足すると体のたんぱく質が分解され、尿素などの老廃物が増えて腎臓の負担になります。
正しくは、十分なエネルギーを確保します。
2:○ 乏尿期には、摂った水分を尿として排泄できず、体内にたまって浮腫が悪化します。
前日の尿量などをもとに水分を制限することで、浮腫の軽減につながります。
塩分の制限とあわせて行うのが基本です。
3:× 糖質は主なエネルギー源であり、浮腫を軽減するために制限するものではありません。
正しくは、十分なエネルギーを確保するため、糖質は適量を摂取します。
4:× 脂質も浮腫とは直接関係せず、制限の対象ではありません。
正しくは、エネルギーを確保するために適量を摂取します。
【ポイント】
急性糸球体腎炎の食事療法は、乏尿期を中心とした水分・食塩・たんぱく質の制限と、十分なエネルギーの確保が原則です。
先行感染から発症まで1〜2週間の潜伏期があることも、よく問われます。