正答3
解説
正解は3です。
不均衡症候群は、透析導入期に起こりやすい合併症です。
透析で血液中の尿素などが急速に除去される一方、脳からの除去は遅れます。
このため血液と脳の間に浸透圧の差が生じ、水分が脳に移動して脳浮腫が起こります。
【選択肢別解説】
1:× 呼吸困難は、不均衡症候群に特有の症状ではありません。
呼吸困難は、体液が過剰になったときの肺水腫や心不全で起こる症状です。
2:× 腹痛は、不均衡症候群に特有の症状ではありません。
不均衡症候群の症状は、脳浮腫による中枢神経の症状が中心です。
3:○ 悪心・嘔吐は、頭痛とともに不均衡症候群の代表的な症状です。
脳浮腫によって頭蓋内圧が上がることで生じます。
重症になると、けいれんや意識障害を起こします。
4:× 下痢は、不均衡症候群に特有の症状ではありません。
不均衡症候群は消化管の障害ではなく、脳浮腫が原因です。
【ポイント】
予防には、導入期の透析を短時間・少ない血流量で行い、老廃物を少しずつ除去します。
症状は透析中から終了後半日程度までに現れ、多くは翌日までに軽快します。