肝硬変患者の看護について、正しい組合せを一つ選べ。
a 肝性脳症の場合は、血中クレアチニンの上昇を確認する。
b 肝性脳症の兆候がある場合は、タンパク質を制限する。
c 食道静脈瘤がある場合は、冷たいものや固いものを避ける。
d 黄疸があり掻痒感が強い場合は、石けんを用いて全身を洗う。
正答3
解説
正解は3です。
肝硬変の合併症(肝性脳症・食道静脈瘤・黄疸)に対する看護を問う問題です。
【記述別解説】
a:× 確認する検査値が誤りです。
肝性脳症は、肝臓で処理されないアンモニアが脳に影響しておこるため、血中アンモニア値の上昇を確認します。
クレアチニンは腎機能の指標です。
b:○ 正しい記述です。
たんぱく質は腸内で分解されてアンモニアを生じるため、肝性脳症の兆候がある場合はたんぱく質の摂取を制限します。
c:○ 正しい記述です。
食道静脈瘤は破れると大出血をおこすため、静脈瘤を傷つける固いものや、刺激となる冷たいもの・熱いものを避けます。
d:× 洗い方が誤りです。
黄疸に伴う掻痒感が強い場合、石けんで全身を洗うと皮脂が落ちて皮膚が乾燥し、かゆみが増します。
ぬるま湯での清拭や低刺激の保湿剤で皮膚を保護します。
【選択肢別解説】
1:× aが誤りを含むため、組合せとして誤りです。
2:× aとdはどちらも誤った記述です。
3:○ bとcはどちらも正しい記述なので、これが正しい組合せです。
4:× dが誤りを含むため、組合せとして誤りです。
【ポイント】
肝性脳症の予防には、便秘を防いで腸内でのアンモニア産生を減らすことも大切です。
羽ばたき振戦は肝性脳症の代表的な徴候です。