緑内障について、正しい組合せを一つ選べ。
a 正常眼圧緑内障の方が眼圧の高い緑内障よりも多い。
b 開放隅角緑内障は急激な眼圧の上昇により、眼痛や頭痛などの症状を呈する。
c 点眼や内服で治療することが基本であり、手術を行うことはない。
d 点眼薬の使用による縮瞳により、暗い所が見えにくくなるため、危険防止に努める。
正答2
解説
正解は2です。
緑内障の疫学・症状・治療・生活上の注意を問う問題です。
緑内障は視神経が障害されて視野が狭くなる病気で、多くは自覚症状がないまま進行します。
【記述別解説】
a:○ 日本で行われた大規模な疫学調査では、眼圧が正常範囲(21mmHg以下)にある正常眼圧緑内障が、緑内障の中で最も多いことが示されています。
日本人の緑内障の多くは正常眼圧緑内障です。
b:× 急激な眼圧上昇で眼痛・頭痛・吐き気などを起こすのは、開放隅角緑内障ではなく閉塞隅角緑内障の急性発作です。
開放隅角緑内障はゆっくり進行し、初期には自覚症状がほとんどありません。
c:× 治療の基本は点眼薬による眼圧下降ですが、手術を行わないわけではありません。
薬で眼圧が十分に下がらない場合や急性発作では、レーザー治療や線維柱帯切除術などの手術が行われます。
d:○ ピロカルピンなどの縮瞳作用のある点眼薬を使うと、瞳孔が小さくなり眼に入る光が減ります。
そのため暗い所で見えにくくなるので、夜間の照明や足元に注意し、転倒を防ぐよう指導します。
【選択肢別解説】
1:× aは正しいですが、bは閉塞隅角緑内障の症状なので誤りです。
2:○ 正しい記述であるaとdの組合せです。
3:× bとcはどちらも誤った記述です。
4:× dは正しいですが、cは手術も行われるので誤りです。
【ポイント】
「開放隅角は慢性で無症状、閉塞隅角は急性発作で眼痛・頭痛・嘔吐」と対比して覚えましょう。
閉塞隅角緑内障では散瞳で発作が誘発されるため、抗コリン薬などの散瞳作用のある薬が禁忌になる点も頻出です。