正答4
解説
正解は4です。
統計的仮説検定では、まず「差はない」という帰無仮説を立て、それを否定できるかどうかをp値と有意水準で判断します。
p値は、帰無仮説が正しいと仮定したとき、観察された結果と同じかそれ以上に極端な結果が得られる確率です。
【選択肢別解説】
1:× p値は肝機能障害の発症確率ではありません。
p値は、薬剤Aと薬剤Bに差がないと仮定した場合に、今回のような差が偶然生じる確率です。
2:× 有意水準は検定の後ではなく、検定を行う前に決めておきます。
結果を見てから有意水準を決めると、都合のよい結論を導けてしまうからです。
3:× 「肝機能障害の発症頻度に差はない」は、対立仮説ではなく帰無仮説です。
対立仮説は「差がある」、または「薬剤Aの方が発症頻度が高い」です。
4:○ p値が有意水準より大きくても、発症頻度が同程度であると示されたことにはなりません。
この結果は「差があるとはいえない」ことを意味するだけであり、人数が少なければ本当は差があっても検出できないことがあるからです。
5:× 人数によらず高頻度と判断するのは誤りです。
データベースのように人数が非常に多いと、臨床的には意味のない小さな差でもp値が小さくなります。
差の大きさや信頼区間、交絡の影響もあわせて判断する必要があります。
【ポイント】
「有意差なし」は「差がない」ではなく「差があるとはいえない」と読みます。
有意水準は検定前に決め、p値は差の大きさではない点をおさえましょう。