あるコホート研究において得られた結果を表に示す。
群 罹患者数(人) 観察時間の合計(人年)
曝露群 125 25,000
非曝露群 30 30,000
観察時間 1,000 人年当たりの罹患率から求めた曝露による寄与危険の値はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
コホート研究の結果から、曝露による寄与危険を求める問題です。
寄与危険は、曝露群の罹患率から非曝露群の罹患率を引いた値です。
曝露によって増えた罹患率の大きさ(差)を表します。
【計算】
曝露群の罹患率=125人÷25,000人年=0.005(1人年当たり)です。
1,000人年当たりに直すと、0.005×1,000=5.0です。
非曝露群の罹患率=30人÷30,000人年=0.001(1人年当たり)です。
1,000人年当たりに直すと、0.001×1,000=1.0です。
寄与危険=5.0-1.0=4.0(1,000人年当たり)です。
【選択肢別解説】
1:× 0.20は、非曝露群の罹患率を曝露群の罹患率で割った値(1.0÷5.0)です。
寄与危険ではありません。
2:× 0.25は、寄与危険4.0の逆数にあたる値です。
寄与危険は罹患率の差であり、逆数をとる必要はありません。
3:× 1.25は、2群の罹患率の差(4.0)にも比(5.0)にもあたらない値です。
寄与危険は1,000人年当たりの罹患率の差で求めます。
4:○ 4.0が寄与危険です。
曝露群の罹患率5.0から非曝露群の罹患率1.0を引いた値であり、曝露によって1,000人年当たり4.0人分罹患が増えたことを意味します。
5:× 5.0は曝露群の罹患率そのもの、または相対危険(5.0÷1.0)の値です。
相対危険は比で表す指標であり、寄与危険ではありません。
【ポイント】
相対危険は罹患率の「比」、寄与危険は罹患率の「差」です。
寄与危険割合は、寄与危険を曝露群の罹患率で割って求めます(この問題では4.0÷5.0=0.8)。