人口約 10 万人の A 市で慢性腎臓病の予防に関する施策の策定をすることになった。
その基礎資料を作成するために、ある一時点での慢性腎臓病の有無と高血圧の有無の関連を検討することにした。
この研究デザインはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
ある一時点で、慢性腎臓病の有無と高血圧の有無を同時に調べ、その関連を検討しています。
曝露と疾病を同じ時点で測定するのは横断研究の特徴です。
【選択肢別解説】
1:○ 横断研究は、ある一時点で要因と疾病の有無を同時に調べ、その関連を検討する研究です。
本問の「ある一時点での慢性腎臓病の有無と高血圧の有無の関連」はこれにあたります。
2:× 介入研究は、研究者が対象者に治療や保健指導などの介入を行い、その効果を評価する研究です。
本問では介入を行っていません。
3:× コホート研究は、要因の有無で分けた集団を将来に向けて追跡し、疾病の発生を比較する研究です。
本問は一時点の調査であり、追跡していません。
4:× 症例対照研究は、疾病のある人とない人を選び、過去の要因への曝露を比較する研究です。
本問は対象を疾病の有無で選んでいないため、該当しません。
5:× 生態学的研究は、地域や国などの集団を単位として分析する研究です。
本問は個人単位でデータを集めています。
【ポイント】
横断研究は短期間で実施できますが、要因と疾病の時間的な前後関係が分からないため、因果関係の推定には限界があります。