正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
加齢に伴い、腎臓ではネフロン数の減少や組織の変化が起こり、膀胱では筋の働きが低下します。
これらの変化が、高齢者の頻尿・残尿・脱水のなりやすさの背景になります。
【選択肢別解説】
1:× 尿濃縮力は亢進ではなく低下します。
尿細管の機能が衰えるため、夜間に薄い尿が多く出て、夜間頻尿の原因になります。
2:× 排尿回数は減少ではなく増加します。
膀胱容量の減少や不随意な膀胱収縮、尿濃縮力の低下により、頻尿や夜間頻尿になりやすくなります。
3:○ 膀胱の平滑筋(排尿筋)の収縮力は、加齢により低下します。
そのため排尿後も膀胱に尿が残りやすくなり(残尿)、尿路感染症の誘因になります。
4:○ 加齢により尿細管や糸球体の基底膜は肥厚します。
尿細管の構造が変化して、再吸収や濃縮の機能が落ちる一因となります。
5:× 糸球体濾過量〈GFR〉は増加ではなく低下します。
ネフロン数の減少や腎血流量の低下によるもので、腎臓から排泄される薬が体内に残りやすくなります。
【ポイント】
高齢者の腎・泌尿器の変化は、GFR、尿濃縮力、膀胱容量、膀胱収縮力のいずれも低下方向です。
増えるものは「残尿」「排尿回数」「基底膜の厚さ」と整理すると判別しやすくなります。