正答4
解説
正解は4です。
上大静脈症候群は、肺癌や縦隔腫瘍などによって上大静脈が圧迫されたりふさがったりして、上半身の血液が心臓へ戻りにくくなる状態です。
頭部、顔、首、腕の静脈に血液がたまるため、上半身のうっ血の症状が現れます。
【選択肢別解説】
1:× 喀血は、肺癌や気管支拡張症など、気道や肺からの出血で起こります。
上大静脈が閉塞したことによる症状ではありません。
2:× 上大静脈症候群では腕のむくみはみられますが、上腕の痛みは典型的な症状ではありません。
3:× 眼瞼下垂は、肺尖部の腫瘍が交感神経を障害して起こる Horner〈ホルネル〉症候群などでみられます。
上大静脈症候群の症状ではありません。
4:○ 上半身の静脈の血液が心臓に戻れずにたまるため、顔面や首、腕にむくみが生じます。
首や胸壁の静脈の怒張とともに、上大静脈症候群の代表的な症状です。
5:× 胸水の貯留は、心不全や胸膜炎、がんの胸膜への転移などで起こります。
上大静脈症候群に特有の症状ではありません。
【ポイント】
上大静脈症候群の症状は、顔面浮腫・頸静脈の怒張・胸壁の静脈の怒張・上肢の浮腫・頭痛などです。
看護では、上半身を高くする体位をとり、上肢での点滴や採血を避けます。