正答1
解説
正解は1です。
重症筋無力症は、神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己抗体ができ、筋力が低下する自己免疫疾患です。
自己抗体の産生には胸腺の異常が深く関わっています。
患者の2〜3割程度に胸腺腫を合併します。
【選択肢別解説】
1:○ 胸腺腫は重症筋無力症に最も多く合併する腫瘍です。
胸腺腫を合併する場合は、胸腺摘出術が治療として行われます。
2:× 胸膜中皮腫は、アスベスト(石綿)の吸入と関連の深い悪性腫瘍です。
重症筋無力症との関連はありません。
3:× 甲状腺腫瘍は重症筋無力症に特徴的な合併症ではありません。
重症筋無力症にはバセドウ病などの自己免疫性甲状腺疾患が合併することはありますが、腫瘍ではありません。
4:× 悪性リンパ腫は、リンパ球が腫瘍化する血液の悪性腫瘍です。
重症筋無力症に高頻度で合併するものではありません。
【ポイント】
重症筋無力症の症状は、眼瞼下垂や複視で始まることが多く、夕方に悪化する日内変動と易疲労性が特徴です。
胸腺腫は前縦隔に発生するため、胸部CTで縦隔の検索が行われます。