正答3
解説
正解は3です。
甲状腺クリーゼは、甲状腺ホルモンの作用が過剰になり、多臓器の機能が破綻する生命に関わる状態です。
未治療や治療が不十分なバセドウ病の患者に、何らかの誘因が加わって発症します。
【選択肢別解説】
1:× 低体温ではなく、38℃以上の高熱となります。
甲状腺ホルモンの過剰により、代謝と熱産生が著しく亢進するためです。
2:× 致死率は2%以下ではありません。
日本の全国調査では10%を超えると報告されており、集中治療が必要です。
3:○ 誘因として最も多いのは感染症です。
そのほか、抗甲状腺薬の中断、手術、外傷、強いストレスなども誘因になります。
4:× 初期症状は徐脈ではなく、著しい頻脈です。
心房細動や心不全を伴うこともあります。
5:× 甲状腺ホルモンの欠乏ではなく、過剰によって起こります。
甲状腺ホルモンの欠乏で起こる重篤な状態は、粘液水腫性昏睡です。
【ポイント】
甲状腺クリーゼは「高熱、頻脈、意識障害、下痢・嘔吐、心不全」が特徴です。
バセドウ病の患者には、抗甲状腺薬を自己判断で中断しないよう指導します。