正答2
解説
正解は2です。
肝性脳症を起こす原因物質を問う問題です。
アンモニアは腸内細菌が蛋白質を分解して生じ、通常は肝臓で尿素に変えられます。
肝機能が低下すると血中アンモニアが増え、脳に作用して意識障害を起こします。
【選択肢別解説】
1:× プリン体は代謝されて尿酸になります。
蓄積すると高尿酸血症や痛風の原因となり、肝性脳症の原因ではありません。
2:○ アンモニアは肝臓の尿素回路で解毒されます。
肝不全で解毒できず血中濃度が上がると、羽ばたき振戦や意識障害が現れます。
3:× グルコースは脳の主なエネルギー源です。
肝性脳症の原因物質ではなく、むしろ低血糖が意識障害を起こします。
4:× トリグリセライドは中性脂肪です。
増えると脂質異常症や脂肪肝の原因になりますが、肝性脳症の原因ではありません。
【ポイント】
肝性脳症の治療では、蛋白質の摂取制限、ラクツロースによる排便コントロール、難吸収性抗菌薬が用いられます。
便秘や消化管出血はアンモニアを増やすため、誘因として重要です。