正答5
解説
正解は5です。
試験紙法の尿潜血検査は、ヘモグロビンのもつ酵素のような働き(ペルオキシダーゼ様作用)で色素を酸化させ、色の変化をみる方法です。
尿中に強い還元作用をもつ物質が多く含まれていると、この酸化反応が妨げられます。
その結果、本当は血液が混じっていても陰性と判定されることがあります。
【選択肢別解説】
1:× 葉酸は造血に関わるビタミンです。
尿潜血の試験紙法の判定を妨げる物質ではありません。
2:× ビタミンAは視覚や皮膚・粘膜の維持に関わる脂溶性ビタミンです。
過剰に摂取しても尿中にはほとんど出ず、尿潜血検査に影響しません。
3:× ビタミンB1は糖質の代謝に関わる水溶性ビタミンです。
尿潜血の試験紙法の判定を妨げる代表的な物質ではありません。
4:× パントテン酸はエネルギー代謝に関わる水溶性ビタミンです。
尿潜血の試験紙法の判定を妨げる物質ではありません。
5:○ アスコルビン酸(ビタミンC)は強い還元作用をもちます。
大量に摂取すると尿中に排泄され、色素の酸化反応を妨げるため、尿潜血や尿糖が偽陰性になります。
【ポイント】
ビタミンCはサプリメントや清涼飲料水に多く含まれるため、尿検査の前日から大量摂取を控えるよう説明します。
尿潜血と尿糖の両方が偽陰性になりうることを覚えておきましょう。