正答2
解説
正解は2です。
前立腺肥大症では、肥大した前立腺が尿道を圧迫して尿が出にくくなります。
排尿後も膀胱に尿が残るため、実際にためられる尿の量が少なくなります。
その結果、少しの尿で膀胱がいっぱいになり、頻尿が起こります。
【選択肢別解説】
1:× 多尿は1日の尿量そのものが増える状態で、糖尿病や尿崩症などでみられます。
前立腺肥大症では尿量は増えず、排尿の回数が増えます。
2:○ 残尿量が増えると、膀胱が新たにためられる尿の量(機能的膀胱容量)が減ります。
そのため短い間隔で尿意が起こり、頻尿になります。
3:× 膀胱刺激症状は、頻尿・尿意切迫感・排尿時痛・残尿感などの症状をまとめた呼び方です。
頻尿はその症状の一つであり、頻尿がなぜ起こるのかという原因を表す言葉ではありません。
原因として選ぶべきなのは、尿の出にくさから生じる残尿量の増加です。
4:× 器質的膀胱容量の減少とは、膀胱壁そのものが硬く縮んで容量が小さくなる状態です。
間質性膀胱炎や膀胱結核、放射線治療後の萎縮膀胱などでみられます。
前立腺肥大症では、膀胱そのものが縮んで容量が減るわけではありません。
【ポイント】
前立腺肥大症の症状は、排尿困難・尿勢低下・残尿感・頻尿・夜間頻尿です。
なお、尿道の閉塞が続くと膀胱が過敏になり(過活動膀胱)、これも頻尿の一因になります。
残尿が多くなると尿路感染症や、膀胱から尿があふれ出る溢流性尿失禁を起こすことがあります。