正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
敗血症性ショックは、感染症に対する生体反応の異常によって起こる循環不全です。
血管が拡張して血圧が低下し、組織に十分な酸素が届かなくなります。
【選択肢別解説】
1:× 血圧は上昇ではなく低下します。
炎症性物質により末梢血管が拡張し、血管の透過性も高まって循環血液量が減るためです。
2:× 血中の乳酸濃度は低下ではなく上昇します。
組織が酸素不足になり、嫌気性代謝が進んで乳酸がつくられるためです。
敗血症性ショックの診断基準では、乳酸値2mmol/L以上が条件の一つです。
3:○ グラム陰性桿菌の細胞壁にあるエンドトキシン(内毒素)は、敗血症性ショックの代表的な原因です。
エンドトキシンが大量の炎症性物質の放出を引き起こし、血管拡張を招きます。
4:○ 敗血症性ショックが進行すると、多臓器不全に至ります。
循環不全によって腎臓・肺・肝臓などが同時に障害され、最も重症な臨床像となります。
5:× コールドショックからウォームショックに移行するのではなく、その逆です。
初期は末梢血管が拡張して皮膚が温かいウォームショックとなり、進行すると末梢が冷たいコールドショックに移行します。
【ポイント】
「敗血症性ショックは初期に皮膚が温かい」という点が、他のショックとの大きな違いです。
治療は、十分な輸液、昇圧薬、早期の抗菌薬投与と感染源の除去が基本です。