正答3
解説
正解は3です。
血液透析の合併症、食事、導入の原因疾患、透析膜の性質を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 腹膜炎は、腹膜を透析膜として使う腹膜透析の代表的な合併症です。
血液透析の合併症としては、シャントのトラブルや透析中の血圧低下などが多くみられます。
2:× 血液透析の患者の食事では、カリウム、リン、塩分、水分を制限します。
カルシウムは制限の対象ではなく、むしろ不足しやすいため補うことがあります。
3:○ 透析を導入した初期には、血液中の老廃物が急に除去されて、血液と脳との間に浸透圧の差が生じます。
その結果、脳に水分が移動して脳浮腫となり、頭痛、悪心・嘔吐、けいれんなどの不均衡症候群が起こります。
4:× 透析導入の原因疾患で最も多いのは糖尿病性腎症です。
IgA腎症を含む慢性糸球体腎炎は、それに次ぐ原因疾患です。
5:× 透析に用いる半透膜は、尿素やクレアチニンなどの小さな分子は通しますが、たんぱく質のような大きな分子は通しません。
そのため血液中のアルブミンなどは保たれます。
【ポイント】
不均衡症候群を防ぐため、導入期は短時間・低効率の透析から始めて徐々に慣らします。
血液透析の患者では、シャント側の腕で採血や血圧測定をしないよう注意します。