正答3
解説
正解は3です。
胎児期に母体から移行する免疫グロブリンを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× IgAは胎盤を通過しません。
IgAは母乳(特に初乳)に多く含まれ、授乳によって乳児の消化管粘膜を守ります。
2:× IgDは胎盤を通過しません。
IgDはB細胞の表面に存在し、その働きはまだ十分に解明されていません。
3:○ IgGは胎盤を通過できる唯一の免疫グロブリンです。
胎児期に母体から移行したIgGにより、新生児は生後数か月の間、母体がもつ免疫で感染から守られます。
4:× IgMは分子が大きいため胎盤を通過しません。
臍帯血でIgMが高値の場合は、胎児自身が子宮内感染に反応して産生したと考えられます。
【ポイント】
母体由来のIgGは生後3〜6か月ごろに減少し、乳児自身のIgG産生が十分でないため、生理的に血中IgGが最も低くなる時期があります。
この時期から感染症にかかりやすくなります。