正答4
解説
正解は4です。
高齢者で薬の作用が強く現れる理由を、薬物動態の変化から問う問題です。
多くの薬は血液中でアルブミンと結合しており、結合していない遊離型の薬だけが作用を示します。
【選択肢別解説】
1:× 骨密度の低下は、経口薬の吸収や分布、代謝には直接関係しません。
2:× 胃酸分泌の減少は、一部の薬の溶けやすさや吸収に影響します。
しかし薬効が一般的に強く現れる理由にはなりません。
3:× 消化管運動の低下は、薬の吸収を遅らせる方向に働きます。
薬効が強く現れる主な理由ではありません。
4:○ 血清アルブミンの減少が理由です。
アルブミンが減ると薬と結合できる量が減り、作用を示す遊離型の薬の割合が増えます。
その結果、同じ量を服用しても薬の作用が強く現れます。
【ポイント】
高齢者では、肝臓での薬物代謝の低下や腎臓からの排泄の低下によっても、薬の血中濃度が上がりやすくなります。
そのため少量から開始し、副作用を注意深く観察します。