正答1
解説
正解は1です。
介達牽引中の神経障害の観察を問う問題です。
下腿の介達牽引中に足背のしびれがあるときは、総腓骨神経麻痺を疑います。
総腓骨神経は膝の外側の腓骨頭のすぐ下を通り、外部からの圧迫を受けやすい神経です。
【選択肢別解説】
1:○ 下肢の肢位を最優先で確認します。
下肢が外旋位になると腓骨頭が寝具や牽引装置に圧迫され、総腓骨神経麻痺を起こします。
足背のしびれは総腓骨神経の支配領域の症状であり、肢位を中間位に保つことで圧迫を取り除けます。
2:× 牽引の方向の確認も必要ですが、足背のしびれの直接の原因として最も疑われるのは肢位による圧迫です。
3:× 重錘の重さは医師の指示どおりか確認しますが、足背のしびれとの直接の関連は肢位より低いです。
4:× 弾性包帯のずれは皮膚の損傷や牽引の効果に影響しますが、しびれの原因として優先度が高いのは肢位です。
【ポイント】
総腓骨神経麻痺が進むと、足関節と足趾が背屈できない下垂足(尖足)になります。
牽引中は足背のしびれ、足趾の背屈運動、腓骨頭部の圧迫の有無を定期的に観察します。