正答2
解説
正解は2です。
肺葉切除術後は、肺の容量が減り、創痛のため呼吸が浅くなりやすい状態です。
無気肺や肺炎などの術後肺合併症を防ぐ看護を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 胸式深呼吸ではなく、腹式深呼吸を促します。
開胸術後は胸の創痛で胸郭を広げにくいため、横隔膜を使う腹式呼吸のほうが十分な換気を得られます。
2:○ 排痰を促すことは適切です。
術後は痛みや麻酔の影響で痰を出しにくくなります。
痰がたまると無気肺や肺炎を起こすため、創部を押さえて咳をする、ハフィングを行うなどの方法で排痰を援助します。
3:× 10 mL/時程度の出血は、術後の排液として通常みられる範囲です。
医師に報告すべきなのは、1時間あたり100 mLを超えるような多量の血性排液が続く場合などです。
4:× 手術後3日間も臥床安静にするのは誤りです。
術後早期から離床を進めます。
早期離床は、肺の換気を改善して術後肺合併症を予防し、深部静脈血栓症の予防にもつながるためです。
【ポイント】
術後の肺合併症の予防には、術前からの呼吸訓練と禁煙指導、適切な鎮痛、早期離床、排痰の援助が重要です。
胸腔ドレーンでは、排液の量・性状、エアリーク、呼吸性移動を観察します。