正答1
解説
正解は1です。
自我の障害とは、「自分の考えや行動は自分のものだ」という感覚(自我意識)が損なわれる状態です。
させられ(作為)体験は、自分の考えや行動が他者に操られていると感じる体験で、統合失調症に特徴的な症状です。
【選択肢別解説】
1:○ 自分の意思で動いているはずの体や心が、外の何者かに操られていると感じる体験です。
自分の行動が自分のものと感じられないこの体験が、させられ(作為)体験です。
2:× 外部から考えが吹き込まれると感じるのは、思考吹入です。
自分の考えが抜き取られる思考奪取とともに、思考の領域の自我障害として区別されます。
3:× 特定の行為が繰り返されるのは、常同症や強迫行為などです。
自分が他者に操られているという体験ではありません。
4:× 指示されたとおりに機械的に行動してしまうのは、命令自動症(自動服従)で、緊張病症状の1つです。
させられ体験ではありません。
【ポイント】
させられ体験、思考吹入、思考奪取、思考伝播は、いずれも自我の能動性や境界が損なわれる自我障害です。
シュナイダーの1級症状として統合失調症の診断に重視されてきました。