正答3
解説
正解は3です。
自力で体位変換できない右片麻痺の高齢者への、回復期の援助を問う問題です。
回復期は、合併症を防ぎながら、残された機能を生かして日常生活動作の拡大を図る時期です。
【選択肢別解説】
1:× 体位変換は3時間ごとではなく、原則として2時間ごとに行います。
自分で動けない高齢者は皮膚が弱く、同じ部位が長時間圧迫されると褥瘡ができやすいためです。
2:× 側臥位にするときは、麻痺のある右側を下にする右側臥位は避け、健側である左側を下にします。
麻痺側を下にすると、感覚が鈍いため痛みに気づきにくく、圧迫による循環障害や肩関節の損傷、褥瘡を起こしやすいためです。
3:○ 麻痺側の他動運動を行います。
麻痺側は自分で動かせないため、そのままでは関節が硬くなる拘縮や筋萎縮が進むためです。
関節を動かせる範囲でゆっくり動かし、廃用症候群を予防します。
4:× 回復期には、寝返りの練習をしてはいけないわけではありません。
寝返りは起き上がりや座位につながる基本動作であり、健側の手足を使った寝返りの練習は自立に向けたリハビリテーションの一部です。
【ポイント】
片麻痺患者の援助では、廃用症候群の予防と残存機能の活用が基本です。
良肢位の保持、関節可動域訓練、早期離床を組み合わせて行います。