ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症とその看護について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 感染直後から日和見感染を起こしやすくなる。
b 傷のある患者の清拭は、手袋を装着して行う。
c 本人を感染源としての個室隔離は必要ない。
d CD4陽性T細胞が増加すると、後天性免疫不全症候群(AIDS)を発症する。
正答3
解説
正解は3です。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、免疫の司令塔であるCD4陽性Tリンパ球に感染し、これを減らしていきます。
感染から発症までには、症状のほとんどない無症候期が数年から十数年続きます。
【記述別解説】
a:× 感染直後は発熱などかぜに似た症状が出る急性期で、その後は無症候期に入ります。
日和見感染が起こりやすくなるのは、CD4陽性Tリンパ球が大きく減ってからです。
b:○ HIVは血液や体液を介して感染します。
傷があり血液にふれる可能性がある清拭では、標準予防策として手袋を着用します。
c:○ HIVは空気感染や日常的な接触では感染しません。
感染源として本人を個室に隔離する必要はありません。
d:× エイズ(後天性免疫不全症候群:AIDS)はCD4陽性Tリンパ球が増加ではなく減少して発症します。
【選択肢別解説】
1:× aが誤りです。
2:× aとdがどちらも誤りです。
3:○ bとcはどちらも正しい記述です。
4:× dが誤りです。
【ポイント】
HIV感染症の看護は、隔離ではなく標準予防策が基本です。
CD4陽性Tリンパ球数が200/μLを下回るとニューモシスチス肺炎などの日和見感染が起こりやすくなります。