急性腎不全患者の看護について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a クレアチニンや尿素窒素(BUN)を観察する。
b 心胸比(心胸郭比) 、心電図などを観察する。
c 乏尿(無尿)期は、前日の尿量に1000 ㎖を加えた範囲内の水分摂取を促す。
d 乏尿(無尿)期は、脂質を制限した食事療法を行う。
正答1
解説
正解は1です。
急性腎不全(急性腎障害)では、尿が作られず老廃物・水分・カリウムが体内にたまります。
観察項目と、乏尿期の水分・食事管理の基準を問う問題です。
【記述別解説】
a:○ クレアチニンや尿素窒素(BUN)は腎機能の指標です。
腎不全では排泄できずに上昇するため、経過を観察します。
b:○ 水分がたまると心臓に負担がかかり、心胸比が拡大します。
高カリウム血症では心電図にテント状T波などが現れ、不整脈の危険があるため観察します。
c:× 乏尿期の水分摂取量は、前日の尿量に約500mLを加えた量が目安です。
500mLは不感蒸泄から代謝水を差し引いた量にあたります。
1000mLを加えると水分過剰となり、浮腫や心不全を招きます。
d:× 乏尿期に制限するのは脂質ではなく、たんぱく質・カリウム・食塩・水分です。
エネルギーは糖質や脂質で十分に補い、体たんぱくの分解を防ぎます。
【選択肢別解説】
1:○ aとbはどちらも正しい記述です。
2:× dは誤りです。
脂質ではなく、たんぱく質やカリウムなどを制限します。
3:× cは誤りです。
前日尿量に加える量は約500mLです。
4:× cとdはどちらも誤りです。
【ポイント】
乏尿期の水分量は「前日尿量+約500mL」と覚えましょう。
食事は「低たんぱく・低カリウム・減塩・高エネルギー」が基本です。