正答3
解説
正解は3です。
アルコール依存症の離脱症状と、関連する他の症状の区別を問う問題です。
離脱症状とは、長く大量に飲酒していた人が飲酒を中止・減量したときに現れる症状です。
【選択肢別解説】
1:× 作話は、離脱症状ではなくコルサコフ症候群の症状です。
ビタミンB1欠乏などによって起こり、記銘力障害、見当識障害、作話がみられます。
2:× させられ体験(作為体験)は、自分の考えや行動が他人に操られていると感じる症状です。
統合失調症に特徴的な自我の障害であり、アルコールの離脱症状ではありません。
3:○ 幻視は離脱症状です。
断酒後2〜3日ごろに起こる振戦せん妄では、意識障害に加えて、虫や小動物が見える幻視がみられます。
手指のふるえ、発汗、興奮なども伴います。
4:× 嫉妬妄想は、配偶者が浮気をしていると確信する妄想です。
長期の飲酒によるアルコール精神病でみられますが、離脱症状ではありません。
【ポイント】
離脱症状は、早期の手のふるえ・発汗・不眠と、その後の振戦せん妄(小動物幻視)が典型です。
作話はコルサコフ症候群、嫉妬妄想は慢性のアルコール精神病、と区別しましょう。