A さん(35 歳、経産婦)は身長 158 cm、非妊時体重 52 kg。
5 年前に第 1 子を隣市の総合周産期母子医療センターにおいて正期産で正常分娩で出産した。
今回も同じ施設で妊娠 8 週から受診し、経過は順調といわれている。
妊娠 18 週 3 日に助産所を初診で訪れ「上の子のときは新型コロナウイルスに感染して家族の立ち会いができず、1 人で出産しました。今回は家族に囲まれて自宅で出産したいです。できるでしょうか」と相談した。
その後、A さんは助産所で家族が立ち会って出産をすることを決めた。
妊娠 24 週 3 日に嘱託医療機関で行った超音波断層撮影では、推定胎児体重 600 g、AFI 8 cm、子宮頸管長 35 mm、内子宮口から胎盤下縁まで 2 cm の所見であった。
今後の A さんの管理にあたって、嘱託医療機関と助産所で協議の対象となるのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
Aさんは助産所で出産することを決め、妊娠24週3日の超音波検査を嘱託医療機関で受けました。
推定胎児体重600 g、AFI 8 cm、子宮頸管長35 mm、内子宮口から胎盤下縁までの距離が2 cmという所見でした。
【選択肢別解説】
1:× AFI 8 cmは正常範囲(おおむね5〜24 cm)で、協議の対象となる異常ではありません。
2:× 子宮頸管長35 mmは十分に保たれており、切迫早産の徴候はありません。
3:× 推定胎児体重600 gは、妊娠24週としておおむね標準的な範囲です。
4:○ 胎盤下縁が内子宮口から2 cmと近い位置にあり、低置胎盤の可能性があります。
分娩時の大量出血につながるため、助産所での分娩が可能かを嘱託医療機関と協議する必要があります。
【ポイント】
助産業務ガイドラインでは、前置胎盤や低置胎盤は、医師が管理すべき対象とされています。
妊娠中期に胎盤の位置が低くても、子宮の増大とともに胎盤が上方へ移動することがあるため、妊娠後期に再評価します。