A さん(35 歳、初産婦)は妊娠 22 週 0 日で性器出血を主訴に産婦人科診療所を受診したところ、胎胞が膨隆しており、総合周産期母子医療センターである大学病院に母体搬送された。
搬送後、腟内に 4 cm 程度の胎胞が認められ、子宮収縮抑制薬を投与し妊娠継続をはかっていたが、 4 日後に陣痛発来し、B ちゃん(540 g、女児)を経腟分娩で出産した。
新生児科医が立ち会いを行い、B ちゃんは Apgar〈アプガー〉スコア 1 分後 1 点、 5 分後 2 点。
生後 7 分で気管内挿管を行い NICU に入院となった。
B ちゃんは NICU 入院後に中心静脈カテーテルを挿入し、アミノ酸を主体とした静脈栄養を開始した。
その後、経腸栄養を開始するために栄養カテーテルを挿入した。
B ちゃんに対する経管栄養法で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
Bちゃんは超低出生体重児で、静脈栄養を始めたのち、栄養カテーテルを挿入して経腸栄養を開始します。
未熟な腸に負担をかけないよう、少量から慎重に始めることが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 人工乳から開始するのではなく、母親の母乳(初乳)から開始するのが基本です。
母乳は消化がよく、壊死性腸炎や感染症のリスクを下げる働きがあります。
2:× 4 Frのカテーテルを使用すると一律に決まっているわけではありません。
カテーテルの太さは、児の体格、挿入経路(経口か経鼻か)、注入する栄養の種類に合わせて選びます。
3:× 2週に1回と決まっているわけではありません。
カテーテルは汚染や劣化を防ぐため、製品の推奨や施設の基準に従って定期的に交換します。
4:○ 注入量は、腹部膨満や胃内の残量、嘔吐、便の状態などを確認し、消化できていることを確かめながら少しずつ増やします。
【ポイント】
早産児の経腸栄養は「母乳から」「少量から」「児の消化の状態を見ながら増量」が原則です。
母親には搾乳の方法を伝え、NICUへ母乳を届けられるよう支援します。