A さん(35 歳、初産婦)は妊娠 22 週 0 日で性器出血を主訴に産婦人科診療所を受診したところ、胎胞が膨隆しており、総合周産期母子医療センターである大学病院に母体搬送された。
搬送後、腟内に 4 cm 程度の胎胞が認められ、子宮収縮抑制薬を投与し妊娠継続をはかっていたが、 4 日後に陣痛発来し、B ちゃん(540 g、女児)を経腟分娩で出産した。
新生児科医が立ち会いを行い、B ちゃんは Apgar〈アプガー〉スコア 1 分後 1 点、 5 分後 2 点。
生後 7 分で気管内挿管を行い NICU に入院となった。
B ちゃんの出生後の特徴で正しいのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
Bちゃんは妊娠22週4日に540 gで出生した超早産・超低出生体重児です。
皮膚が非常に薄く未熟で、体重当たりの体表面積が大きいことが体液管理の大きな特徴になります。
【選択肢別解説】
1:○ 皮膚の角質層が未熟で薄く、体表面積も相対的に大きいため、皮膚からの不感蒸泄が非常に多くなります。
高い湿度の保育器で管理し、脱水と高ナトリウム血症を防ぎます。
2:× 血圧は変動しないのではなく、変動しやすい状態です。
循環を調節する仕組みが未熟で、低血圧や血圧の急変が脳室内出血の原因になります。
3:× 起こしやすいのは低カリウム血症ではなく、高カリウム血症です。
細胞内のカリウムが血液中に出やすく、腎臓からの排泄も未熟なためです。
4:× リンの蓄積量は正期産児より少なくなります。
リンやカルシウムは妊娠後期に胎盤を通して多く蓄積されるため、超早産児では不足し、未熟児くる病の原因になります。
【ポイント】
超低出生体重児の生後早期の管理では、不感蒸泄による脱水・高ナトリウム血症、高カリウム血症、低血糖、脳室内出血に注意します。