A さん(35 歳、初産婦)は妊娠 22 週 0 日で性器出血を主訴に産婦人科診療所を受診したところ、胎胞が膨隆しており、総合周産期母子医療センターである大学病院に母体搬送された。
搬送後、腟内に 4 cm 程度の胎胞が認められ、子宮収縮抑制薬を投与し妊娠継続をはかっていたが、 4 日後に陣痛発来し、B ちゃん(540 g、女児)を経腟分娩で出産した。
新生児科医が立ち会いを行い、B ちゃんは Apgar〈アプガー〉スコア 1 分後 1 点、 5 分後 2 点。
生後 7 分で気管内挿管を行い NICU に入院となった。
B ちゃんは NICU 入院後、閉鎖式保育器に収容され、 1 週が経過した。
B ちゃんに行うケアで適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
Bちゃんは超低出生体重児で、閉鎖式保育器で1週間が経過しました。
未熟な児の脳の発達を守るため、光・音・痛みなどの刺激を減らし、安定した姿勢を保つディベロップメンタルケアが大切です。
【選択肢別解説】
1:× NICUを昼夜同じ明るさにすると、睡眠覚醒のリズムが育ちにくくなります。
夜間は照明を落とし、保育器にカバーをかけるなど、昼夜の区別をつけます。
2:× ケアを短時間で何度にも分けると、そのたびに睡眠や安静が妨げられます。
児の睡眠覚醒の状態に合わせて必要なケアをまとめて行い、休息の時間を確保します。
3:○ 処置の際に、手で児の頭と手足を体の中心に向けて包み込む(囲い込み)と、児が落ち着き、痛みによるストレスが軽くなります。
4:× モニターの心拍同期音は、児の安静を妨げる騒音になります。
安静時は音量を下げるか消し、アラームにはすぐ対応できるようにします。
【ポイント】
NICUのディベロップメンタルケアでは「光と音の調整」「ポジショニング(屈曲位)」「痛みの緩和(囲い込み、おしゃぶりなど)」「睡眠の確保」を行います。